さて引き続き2鞍目は、はじめましてのカイザーさんです。
カイザーって皇帝?
彼、最近他のクラブから移ってきたとのことで、スタッフの方に聞いてみると「重いです。でも鞭が嫌いで・・」とのこと。
えー。重くて鞭嫌いって動かすの大変なのでは?
「拍車つけた方がいいですよ、持っていない?貸しましょうか」と言われましたが、拍車はもう少し責任を持てるようになってからつけたいので、お断りしました。
拍車ってかかとに付ける金具で、脚の合図をよりしっかりと馬に伝えることを目的として使用します。お上手な方が着ければとても有効な道具だと思います*1。でも私のような初心者が着けると、お馬さんの腹部を傷つけてしまう*2こともあるので、使用するのに二の足を踏んでしまうのです。やっぱり使うからには拍車傷をつけないだけの実力を持ってからにしたい。
まあそんなわけで、拍車はつけずにいざレッスン。
うーん、確かに重い、けどそこまで言うほどじゃないな。まずちゃんと伝えれば蹄跡までは出るし、常歩の元気があまりでていないようにも思えるけど、速歩指示を出せば、どうにか出るし継続できます。誘導もそこそこできているし。
駈歩については確かに発進がなかなかできませんでしたが、停止、後退を数回繰り返すと、どうにか出すことができました。
心配していた「鞭」も肩に軽く入れてみました*3が、反抗は全くありません。逆に「はっ」としてくれて、動きがよくなったように思えます。
うん、君とはなんとかやっていける、かも?しばらく腹の探り合いかな?
さて、今回のキーは「明確な指示」。主に脚による指示が弱いらしい。そのためにも基本の以下3つをちゃんと使うこと。
- ぎゅーっとふくらはぎで圧迫
- 脚を外に開いてぎゅっと圧迫
- そのまま踵を当てて前に押し出す ←NEW
えっ前に!押し出す!そうなのかー。下から上にふくらはぎで馬のお腹部分を押し上げる、というのを以前に聞いていたので今まで実戦していたのですが、前に!ですね。そういえばサンヨーでも前に出す意識という指導を受けていました。(忘れっぽいぞ!)
次からそこ、試してみます。
しかしながら、自分の筋力の無さにがっかりします。合図をしっかりだすために筋肉をつけたい。「乗馬して筋肉つける」のではなく「乗馬のために筋肉つける」が今年後半の目標です。
さて、このクラブの馬場は斜面を利用して、斜面上に馬房と上級者馬場、下に初心者馬場があります。カイザーくん、まだこのクラブにきたばかりで下の馬場があまりお好きでないようで、下馬場の洗い場に入れるのですら、イヤイヤ。
どうにかこうにか騙し騙しの手入れ後、上の馬場のお部屋に連れ行く時のめっちゃ嬉しそうな足取りったら。どっぴゅーんですよ。
そりゃそうだよね。ヒトだって転校したてとか心細いもの。ゆっくりでいいから慣れてね。
*1:ウェスタンだと輪車タイプ、ブリティッシュだと棒タイプで棒の先の形状や長さに種類があります。
*2:拍車傷。実は今回のカイザーさん、馬装している時に拍車傷があることに気がつきました。重いお馬さんと思う方が、えいっと拍車を押し付けてしまったのでしょう。
*3:ちょっと言い訳してしまうけど、鞭は自分に打って辛くないくらいにしか基本的には馬に入れないようにしています。「鞭なんかよりサシバエの方がよっぽど痛い」らしいですし。キュロットの上からしか試していませんけど私くらいの力だと、鞭、そんなに痛くないんですよね。そういえば、オリンピックの選手がものすごい鞭を馬に浴びせたことがバレて出場辞退したという話もありましたね